- 月経カップに漠然とした不安がある
- 月経カップの安全性を確かめたい
- 自分にも使えるかどうかが知りたい
- 月経カップに対する知識が欲しい

第三の生理用品、月経カップ。
まずは情報収集をしよう!と思っても、まだまだナプキン派やタンポン派が多いのが現状。なかなかリアルな声って聞きにくいですよね。
今回は、みなさんが不安に思うであろうデメリットだけを厳選してまとめました。ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです!
月経カップのデメリット

これだけは知っておくべき!TSSのリスク
月経カップを使用する上で、最も重大なリスクはTSSです。
TSS(トキシックショック症候群)とは、黄色ブドウ球菌が体内で毒素を産生することによって引き起こされる敗血症の一種です。もともと私たちの体内で、至るところに存在している菌の一つです。
タンポンや月経カップ、その他女性用避妊具などを長時間体内に留置すると引き起こされやすくなります。急激に増殖した菌が毒素を排出することによって、高熱・血圧低下・嘔吐・下痢などの症状が現れます。
発生頻度は高くありませんが、劇症化すると恐ろしい疾患です。
タンポンユーザーの方なら、一度は耳にしたことがあると思います。使用時間を厳守すべきと言われる所以ですね。
・TSSは最も危惧すべき疾患
・手指とカップを清潔にすることさえ怠らなければリスクは低い
ところで、月経カップとタンポン、どちらがTSSのリスクが高いのでしょうか?
月経カップはタンポンと比較してユーザー数が少なく、研究のデータが十分に集まっていないんだそう。未だ研究の余地がありそうです。
これまでの研究をみてみると、タンポンの方がTSSのリスクは高い傾向にあるとのこと。月経カップの方が安心して使えそうですね。

ちなみに、月経カップでTSSを発症した症例は、なんと7日間も体内に挿入し続けたからだったそうです。
どちらもリスクがゼロではないのは確か。使用時間を守り、手指やカップの清潔を保っていれば恐れることはありません。
一番最初の壁!挿入時の違和感
体内に挿入して使用するものなので、当然挿入の際に違和感を感じます。
これはタンポンでも言えることですが、異物が体内に入るためもっとも避けられない部分です。
実は、膣の入り口を過ぎたら”無感覚ゾーン”と呼ばれる、感覚を感じにくい部分が存在します。そこにカップをとどめることができたら、あとは痛みも違和感も感じませんよ。
性交未経験の方が使用する場合、慣れるまでに時間を要するかもしれません。
取扱い注意!慣れるまでには必ず時間がかかる
最初の月経で諦めてしまうのはもったいない!
ぜひ、挫けずに2回目・3回目とチャレンジしてください。
なぜなら、月経カップを使いこなすには試行錯誤と練習が必要だから。



多くの月経カップユーザーは、2〜3回目の月経でやっと使い方のコツをつかんでいくのだとか。
そんな筆者も、1回目からある程度使いこなしていたものの、回数を重ねるごとに上達している実感がありました。
月経カップって、カップの入れ方、折り畳み方、取り出し方、洗い方など、初めて習得しなければならない技術が多いんです。
それを習得する前に諦めてしまっては、メリットを見逃してしまうかもしれません。
出先では不安かも…経血で手が汚れる
月経カップは、外陰部に触らずして交換はできないため必ず経血で手が汚れます。
月経カップを使用する上で避けては通れません。
手を全く汚さない入れ方、出し方は存在しないと言っても良いでしょう。
じゃあ、完全に諦めろと言うのか?いいえ、どうやらそんなわけでもないようです。
例えば、月経カップを入れやすくするためのアプリケーター。タンポンのように、アプリケーターを押し出して挿入することができるシロモノのようです。(筆者は使用せず挿入します)
月経カップとセットで販売されているものも。
ただし、これらのクチコミを見ると
こんな声も。
まずは自身の指を信じて使うのが良さそうです。
自分の身を守るために!定期的なメンテナンスが必要
先ほど説明したTSSのリスク、そのほかの雑菌の繁殖を防ぐためには常にカップを清潔に保っておく必要があります。
これは使い捨てではない生理用品ならではのデメリット。
使用方法についてはこちらの記事に詳しく書いてあります。


具体的には、
・使用前後に煮沸消毒が必要
・取り出すタイミングで石けんを使用して洗浄が必要
この2つをメンテナンスとして、毎周期行う必要があります。



手入れをしていると愛着が湧いてきますよ!
カップの取り出しに時間がかかる
タンポンであれば、体外にひもが出ているため見失うことはありません。
一方、月経カップはカップごと体内に入れ込んでしまうため、思いのほか奥に入ってしまうことがあります。
でも慌てないで。女性の膣の長さは10cmを超えない長さと言われています。
およそ7〜9cmが一般的とされていますので、思ったよりも短いことがわかりますね。
自分の指を入れて、子宮口に触れるか触れないかの長さ。つまり、その間に月経カップが入っていると必ず触れられるということです。
でも、つまみ出すとなれば全く別問題。急にハードルが高くなった気がしますよね。
そんな時は、ちょっとだけいきんでみる。すると、ゆっくりと下の方に降りてきてくれます。2本指でステムを触れるくらいまで降りてきたら、取り出すのはカンタンです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
月経カップと聞いただけでは、知らないことだらけで自分も使えるのかどうか不安に思うもの。でも、まずはデメリットさえ知っておけば大丈夫。
それに、デメリットも跳ね飛ばすくらいのメリットがたくさんあると、日々感じています。
メリットと天秤にかけて、自分に合う!と思えば試してみる価値があると思います。
ぜひ月経カップの購入や使用を検討してみてくださいね。